沖縄、台湾クルーズ(船内編)
2014/04/29〜2014/05/07


客室

上船してまず向かったのは9日間寝泊まりする客室。
部屋番号はツアー会社から予め連絡されています。船内に入るとスタッフが「お部屋わかりますか?」と尋ねてきてくれますのですぐに辿りつきました。
予約したときにはすでに海側の部屋は埋まっていたようで(クルーズの人気のほどがうかがえます)窓のない内側客室です。 基本的には寝るだけですし個人的にはまったく問題ありませんでした。

平米数は予め確認していたので狭いとは知っていましたがやっぱり狭い・・ただそれも過ごしているうちに全く気にならなくなっていました。





旅行が決まってからプリンセス・クルーズに行った方が書いたブログなどで粗方リサーチをしていました。
ドレスコードがあるので日中過ごす洋服に加え、ディナーで着る洋服、水着やシーン毎の靴、パジャマや日用品などなど持ち込んだ荷物はすごい量。
前もってスーツケースを送っておくことができるので(往復が可能)道中の荷物は少なくてすみ楽です。
今回はレンタルで一番大きなスーツケースを借りて2人分の荷物を詰め込んで送っていましたがすでに部屋に届けられていました。

送ったはいいけど収納はあるのかしら?と思っていましたがさすがクルーズ船、クローゼットやチェスト、棚など独身時代済んでいたワンルームの数倍ありそうな収納スペースです(笑)


湯船はなくシャワールームのみ。
TV、冷蔵庫や湯沸かし器、ドライヤーなどなどある程度のものは備え付けられており9日間過ごしましたが特に不自由に感じることはありませんでした。
しいてあげるとすればトイレくらいでしょうか。真空式なのでたくさんのトイレットペーパを流すと詰まってしまうようで注意が必要です。
普通の客室にはウォシュレットがないので(スイートにはあるようです)公共エリアのトイレを使う方が多いようなのですが度々いくつかのトイレが詰まって使用不可となっていたり「流れない・・」という声が聞こえてきたり。
それでも清掃は徹底されておりとてもきれいでした。



食事

船内にはいろいろなタイプの食事をするエリアがあり、一部ステーキハウスやすし屋を除きすべてツアー料金内で食事をすることができます。
各食事処毎に営業時間が決まっていますが24時間どこかしらで食事ができるようです。

夕食は2つのメインダイニングがありテーブル席と時間が決められています。
私達は5人での申し込みなので5人で1テーブルでしたが少人数で参加の方は2,3組で相席となりずっと変わらないので仲良くなっていくようです。
朝食や昼食は席は決まっていませんが(メインダイニングでは)相席が基本で他の参加者とのコミュニケーションも重視しているのかもしれません。

メインダイニング


メニューは毎日変わります。見難いですがとある日のメニュー
日本語メニューがちゃんと用意されていて助かります。


基本的にはコースですがメニューにのっているものであればどのようにオーダーしても対応してくれます。
旦那などはメインを2品頼んだり、メインなしでオードブルとスープサラダだけで4、5品とか。
ベジタリアンメニューも豊富でメニューの先頭に(V)とついているものがそれで野菜好きの私にとってはサラダ以外の野菜料理が多いことに大満足でした。

ここまであまり触れていませんでしたが外国船なのでサービスカウンターに日本人が数名いるくらいでスタッフはすべて外人です。
テーブルに着くと自己紹介してくださるのですがホールスタッフやルームサービスの方はタイ、フィリピン、ベトナム、インドなど東南アジアの方が大半のようでした。

からっきし英語がダメな私ですがスタッフの方々は日本を周るツアーを重ねて少しずつ日本語を習得されているようで、 スタッフの方は英語と片言の日本語、こちらは日本語と英単語でコミュニケーションをとることができました。
たまに「○○は日本語で何て言うの?」なんて聞かれたりして(笑) まくしたてる様に英語で話されると真っ白になってしまいますが伝えようとして下さるのでとても聞き取りやすかったです。 日を重ねて慣れてくると『AaーHa.』,『Yes』,『Hi〜』なんてアメリカナイズしてきちゃう自分がおかしくって。



一部ですが頂いた料理の数々。
ステーキ肉などは旦那がオーダーしたものです。何しろ毎晩牛ステーキをオーダーしてましたから。


お料理は工夫されたメニューで飽きることがありません。
日本人がほとんどのせいか日本風のメニューもありました。冷奴もお皿ででてくるのでおもしろかったです。私はあまりオーダーしませんでしたが日本食を意識したメニューは塩分が強めのようです。日本食はしょっぱいという印象なのでしょうかね。
逆に洋食のソースなどは薄味のものが多かったような気がします。


このような食事がツアー料金内で毎晩のように食べれるのですから夢のような話ですがしっかりと裏事情があります。
お水以外の飲み物(ノンアルコールを含む)はすべて別料金となっています。食後のコーヒーや紅茶は無料ですが「レギュラーコーヒーを下さい」と言わないと出てきません。(一度頼んだら翌日から「コーヒー?」と聞いてくれました)
お酒を飲まない方はいいですがおいしい料理には酒がかかせない私達にとっては痛い。
ここはケチっても仕方がないので毎晩飲みましたよ(笑)
ワインは30〜40$のものが多くビールは5〜6$くらいでした。

ちなみに船内はチップ制ですが毎日11$(だったかな)が自動的にチャージされていく仕組みでまとめて決済されるのでチップのことを気にせず過ごすことができます。




朝食や終日クルージングの昼食によく使ったビュッフェ。
惣菜、サラダ、フルーツ、デザート、シリアル、ナッツ、サンドイッチや各種パン、パスタ、スープなどなど充実の品ぞろえ。
夕食はメインダイニングでなくここで食事しても構いません。ドレスコードがないので気楽に食事ができます。
そして船内で唯一無料でコールドドリンク(アイスティーやレモネードなど)を飲める場所でもありますので飲み物だけでもよく使いました。







せっかくだから食べとかないとねと最終日のランチに入ったピッツェリア。
ちゃんと手作りされている生地のようで本格的です。








船内施設

船内にはシアターやライブラリー、カジノ、ゲームセンター、ブティック、スポーツジム、スパ、サウナ、プールなどなどあらゆる施設が備わっています。
写真を撮っていないところもありますので一部のみご紹介。

カジノ
ギャンブラーだったらカジノで旅費を稼ぐという方もいるでしょうか。全くセンスのない私にとっては無縁の世界。


カジノの下はアートスペースで絵画のオークションが行われます。
気にいった絵があったら参加してみようかと思いましたがあまり好みのものが見つからずです。




スポーツジム
ちょっと食べすぎたな〜なんてときにはスポーツジムでカロリー消費。
サウナやシャワールーム、ジャグジー(水着着用)なども併設されています。




船の中心部は5階から8階まで吹き抜けになっていて周りにはショップやカフェ、バーなどがあります。

5階や7階では度々生演奏が行われます。
カフェスペースやバーでの飲み物は有料ですが(ケーキやサンドイッチなどは無料)何もオーダーしなくても椅子に座ってくつろぐことができます。


免税店やお土産、ちょっとした日用品が買えるショップがあります。






各階のデッキへは自由に出入りできます。7階デッキ




屋上にはプールや映画が上映される巨大スクリーンなど


最終のクルージングの日、風は少しひんやりしていましたが日差しは暖かかったのでコーヒーを飲みつつデッキチェアーで休息。
日焼け対策をしてなかったのでパーカーでほっかむり状態ですが気持ちよかった〜
巨大スクリーンでは昼夜、映画が上映されていますが夜などは寒くて観ていられません。(夏は気持ちがいいでしょうね)
ここで「アナと雪の女王(日本語版)」も上映されていたようです。
部屋のTVでもいろんな映画を観ることができ「アナと雪の女王(日本語版)」は部屋で観ました。(なんだか得した気分)


デッキチェアーで横になっているとバンドの生演奏がはじまりました♪
アイスバーで抹茶ソフトをオーダー。もちろん無料。


プールサイドにはホットドックやスナックがオーダーできるスタンドがありセルフでコーヒーや紅茶も飲むことができます。
一応水着を用意して行ったのですがまだまだ気温が低くとても入ることはできませんでした。小さなお子さんを連れてがんばって入っている方はいましたが。




こんな景色をみていたら日常の喧騒を忘れてしまいます。





ショー、イベント

ショーやイベントのタイムスケジュールは前日の夜に部屋のポストに届く船内新聞「プリンセス・パター」に掲載されてきます。




ミュージカルやジャズ、バイオリンやピアノ奏者の公演、イリュージョンやマジックショーなどなどどれも本格的なショーばかりです。




驚いたことに寄席まで。以前からいつか観に行ってみたいと思っていましたがまさかここで観られるとは。
大笑のあっという間の公演でした。



夜も更けてくると『ディスコーパーティー』『50’sナイト』『ハワイアンナイト』など毎晩企画を変えた生バンド演奏によるダンスパーティが催されます。




気に入って度々飲んでいた『モヒート』。フレッシュミントがたっぷり入っていておいしかった。
バーでこれを飲みつつピアノの弾き語りを聴いていました。




ドレスコードがフォーマルの日には盛大なイベントが開催されます。
1回目のフォーマルナイトはシャンパンタワー
参加者にカナッペやシャンパンが振る舞われました。ただ酒は飲まなきゃ損ということで3,4杯飲んだかな(笑)


←1回目のフォーマルナイトでの私

船内にはカメラマンの方が4,5人いてイベント時や寄港地の下船時など半強制的に写真を撮られます(嫌なの?笑) その写真はすべて掲示されて欲しければ買うという仕組み。
フォーマルナイトには各所でカメラマンがスタンバイしていてポートレートを撮ってもらう為に行列ができたりします。
『撮るだけはタダだし試しに撮ってみる?』なんて結婚式以来のプロに撮ってもらう2ショット。
あまりの恥ずかしいポージングに大爆笑。
このときの爆笑顔の写真は一応記念に買ってきましたよ(笑)



2回目のフォーマルナイトはバルーンドロップ・パーティ


2回目のフォーマルナイトは大学時代に買ったドレス。物持ちいいわぁ。


クルージングに行くにあたり一番頭を悩ませたのはドレスコードでした。
このクルーズの案内にはドレス、着物、エレガントなパンツスーツとありましたがフォーマルっていったいどんな格好をすればいいのかと・・
ネットであれこれ調べてみると正式には一枚布でできてて(切り替えはダメ)肩や背中が開いたロングドレス(ひざ丈NG)とありましたが短い丈のワンピース姿の方も たくさんいらっしゃいましたのでここではロングドレスじゃなくても大丈夫なようです。でもお洒落できるチャンスでもありますからこの時とばかりにプリティウーマンを気取ってみてもいいかもしれません。
男性陣はタキシード姿で旦那もこれ用に新調していました。
ちなみにスマートカジュアルは洒落たレストランに食事にでかける時のような格好と思えばいいようです。


終日クルージングの日は朝からイベントがいっぱい。

フルーツカービングデモンストレーション


厨房見学ツアー


ワインの試飲会
それぞれのワインのうんちくや試飲の仕方などを教えてもらいながらそれぞれのワインに合うカナッペをいただきつつおいしいワインを堪能しました。
試飲会は有料でしたが開催された2度とも参加しました。どんだけ酒好きや〜




とても紹介しきれませんが他にもヨガ教室や専門分野の講義(体にまつわるものが多いかな)など幅広い分野の企画が開催されています。



ここまで読んで下さった皆様、長くお付き合いいただきありがとうございます。
さぞかしお腹がいっぱいのことと思います。私もです。笑

クルーズから戻ってこうやってまとめ直してみるといろいろな事があったなと改めて実感しました。
クルーズにハマり船やコースを変えて何度も乗船されている方がたくさんいらっしゃるのも頷けます。

これからクルーズに行かれる方のお目にとまりお役に立てたことがあればうれしいです。
きっとすばらしい夕日に出会えるでしょう。








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