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おてがら
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キョンが散歩デビューしてまもなくの頃、外はすっかり雪に覆われていた。
散歩帰りにキョンを適当な杭につなぎコンビニで買い物。

不安そうにお座りして待っていたキョンのところに戻り
杭から綱を外そうと手袋をとった瞬間、結婚指輪が指からはずれ転がり落ちた。

『無くしたな。。』諦めの早いSARAは一瞬にしてそう思った。
既に日は落ち辺りは真っ暗だった。
とっさに手探りで雪の上を触ってみたものの見つからない。
。。と同時にキョンが何かを追って動いた。

「キョン?」
見ると結婚指輪を口にくわえていた。
「すご〜い。キョン。よく見つけたね〜」

こうして結婚指輪は無事にSARAのもとに戻ってきた。
落とした瞬間『新しい指輪を買おう』と頭をよぎったことは心の奥にしまっておくことにしよう。



2007.12